ハヤトウリ(隼人瓜)(読み)ハヤトウリ(英語表記)Sechium edule; pipinella

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハヤトウリ(隼人瓜)」の意味・わかりやすい解説

ハヤトウリ(隼人瓜)
ハヤトウリ
Sechium edule; pipinella

ウリ科の多年生つる植物で,熱帯アメリカの原産。日本には 1916年頃北アメリカから持込まれ,鹿児島を中心に暖地で栽培されるようになった。茎は長さ 10m以上になり,葉は膜質の広卵形で,長さ 10~20cmほどある。雌雄同株で,雄花は総状につき,雌花は雄花序と同一の葉腋に生じる。どちらも小型で白色の花冠をもつ。果実は長さ8~17cmのほぼ洋なし形で多肉質,食用とする。老蔓からは繊維がとれる。また塊根はデンプン質に富み,家畜飼料となる。

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