ハンマード朝(読み)ハンマードちょう(英語表記)Ḥammād

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンマード朝」の意味・わかりやすい解説

ハンマード朝
ハンマードちょう
Ḥammād

北アフリカのイスラム王朝 (1015~52) 。 10世紀の後半から,今日のチュニジア,アルジェリア地方はシーア派ファーティマ朝に忠誠を誓うジール朝支配下にあったが,その王族の一人ハンマード (在位 15~28) がファーティマ朝と絶縁してバグダードカリフに忠誠を誓い,ジール朝より独立した。その領土は,エジプトから移住してきたアラブ遊牧民や地中海に進出してきたノルマン人に次第に侵食され,最後はモロッコムワッヒド朝に滅ぼされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android