ハーイル(英語表記)Hā'il

デジタル大辞泉 「ハーイル」の意味・読み・例文・類語

ハーイル(Ha'il)

サウジアラビア中北部の都市。ハーイル州の州都。首都リヤド北西約640キロメートルに位置する。小麦ナツメヤシ果物生産が盛ん。19世紀前半以来、ラシード家が支配していたが、1921年にのちの初代国王イブン=サウード(アブドゥルアジズ)によって追放された。ハイルハイエル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーイル」の意味・わかりやすい解説

ハーイル
Hā'il

サウジアラビア中央部,ナジド地方北西部,ジャバルシャンマール地区の主要都市。イラクからのメッカ巡礼路の一つで,国境からメジナに向う幹線道路上にある。 19世紀なかば,イブン・ラシード王朝創立以来,トルコ政府との直接交渉の場として,また巡礼路の要衝として発展。リヤードに取って代られるまで繁栄した。 1890年代には砂漠の国アラビアの名実ともに首都とされたが,内紛戦禍で衰え,重要性を失った。地方市場オアシスとして,ナツメヤシ,果物,穀物を産する。人口約4万。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハーイルの言及

【ナジュド】より

…またハニーファ・ワーディー上流のウヤイナal‐‘Uyaynaで生まれたムハンマド・ブン・アブド・アルワッハーブは,ワッハーブ派を発展させて建国の精神的主柱となった。リヤード北方700kmのハーイルḤā’ilのラシード家とサウード家の協力と抗争も有名である。現在も住民の多くはベドウィンで,羊を追う生活をつづけている。…

※「ハーイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android