ハーゲルシュタンゲ(読み)はーげるしゅたんげ(英語表記)Rudolf Hagelstange

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーゲルシュタンゲ」の意味・わかりやすい解説

ハーゲルシュタンゲ
はーげるしゅたんげ
Rudolf Hagelstange
(1912―1984)

ドイツの叙情詩人ノルトハウゼン生まれ。執筆は物語、小説随筆紀行文翻訳論説に及ぶ。第二次世界大戦中に書かれたナチス批判の『ベニス信条』(1945)が登竜門となり、『生き埋めにされた生のバラード』(1952)でその資質を確かなものにした。詩集として『歳月の歌』(1962)、『詩選集』(1978)、物語、小説として『神々のゲームボール』(1959)、『家』(1981)、『瓶の中の通信文』(1982)、『カリプソの友人』(1983)など。

[久山秀貞]

『早崎守俊訳『遅すぎた夏』(1974・白水社)』『Marcel Reich-Ranicki : Lauter Verrisse(1970,Germany)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーゲルシュタンゲ」の意味・わかりやすい解説

ハーゲルシュタンゲ
Hagelstange, Rudolf

[生]1912.1.14. ノルトハウゼン
[没]1984.8.5. ハーナウ
西ドイツの詩人,小説家。ベルリン大学で学びジャーナリストとなる。第2次世界大戦に従軍捕虜となった。来日したこともあり,そのアジア体験を小説『中年紳士の小春日和』 Altherrensommer (1969) に描いている。代表作は 1963年までに5万部が売れ,時代的な混乱を超時代的な人間の力によって克服することをテーマとしたソネット集ベネチアの信条』 Venezianisches Credo (45) や,詩集『年月の歌』 Lied der Jahre (61) 。

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