ハーン・アルハリーリー(読み)はーんあるはりーりー

世界大百科事典(旧版)内のハーン・アルハリーリーの言及

【カイロ】より

…十字軍とモンゴル人の来襲を二つながら撃退したスルタン,バイバルス(在位1260‐77)をはじめ,カラーウーン,バルクーク,カーイト・バイらのスルタンやマムルークの将領たちは,モスク,マドラサ,墓廟,ハーンカー(スーフィーの修道場)などの宗教施設から,宮殿,病院,隊商宿(フンドゥク,ハーン,カイサリーヤ),ハンマーム(公衆浴場)などを争って建設し,なかには小街区(ハーラ)全体をつくりかえるものもあった。現在みやげ物市場として観光名所となっているハーン・アルハリーリーKhān al‐Khalīlīは,チェルケス系のアミールであるハリーリーが,ファーティマ朝時代の墓地をつぶして建設したものであり,現在旧市街に残る歴史的建造物はマムルーク朝時代のものが最も多い。現在都心の公園と広場になっているエズベキーヤEzbekīyaのあたりは,このころは池と沼沢地であったが,ウズベク人のアミールがここを開発して以来貴顕の館や別荘が建ち並び,その名がついた。…

※「ハーン・アルハリーリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android