バガザ(英語表記)Bagaza, Jean-Baptiste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バガザ」の意味・わかりやすい解説

バガザ
Bagaza, Jean-Baptiste

[生]1946.8.29. ベルギー信託統治領ルアンダ=ウルンディ,ルトブ
[没]2016.5.4. ベルギー,ブリュッセル
ブルンジ軍人,政治家。大統領(在任 1976~87)。ツチ人ブジュンブラのカトリック系の学校で教育を受けたのちベルギーに留学。陸軍幼年学校を経て,ベルギー軍学校で社会科学と軍事学を専攻し,1970年卒業。1971年帰国し,その後陸軍に勤めた。中佐の地位にあった 1976年11月,数十万人に及ぶフツ人虐殺(1972)に関与したミコンベロ政権を軍部内の無血クーデターによって打倒。最高革命評議会を設立してその議長に就任し,大統領と兼務した。大統領在任中は建造物や道路,電気や水道などインフラストラクチャー整備に投資し,援助国との関係の向上を模索し,1981年には一党独裁を打ち立てる新憲法を公布した。また,カトリック教会に容赦ない弾圧を加え,人口の約 6割がカトリック信者であるブルンジにおいて反発を呼んだ。1987年9月カナダで開かれたフランス語圏諸国首脳会議に出席中,ピエール・ブヨヤ少佐が率いたクーデターにより失脚。その後 1994年,民族再生党 PARENAを設立。2005年,終身上院議員となった。

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