バコール,L.(読み)ばこーる

世界大百科事典(旧版)内のバコール,L.の言及

【ボガート】より

…1935年,ロバート・E.シャーウッドの舞台劇《化石の森》でレスリー・ハワードと共演したのをチャンスに,ワーナー・ブラザースが映画化した《化石の森》(1936)にはハワードの口ききでエドワード・G.ロビンソンに代わってデューク・マンテーの役を演じ,スターへの道をつかみかけたものの,その後がつづかず,36年から40年までの5年間に30本近い映画でギャングもしくは悪役を演じ,ジョン・ヒューストン脚本,ラオール・ウォルシュ監督《ハイ・シエラ》(1941)でようやくスターとしての〈ボギー〉が生まれ,ヒューストンの第1回監督作品《マルタの鷹》(1941)の私立探偵サム・スペード役で〈ハードボイルド・ヒーロー〉のイメージが定着する。 その後《カサブランカ》(1943),《脱出》(1945),《三つ数えろ》(1946)でさらに人気を高め,《脱出》で共演した新人女優ローレン・バコール(1924‐ )と結婚,不滅のロマンスをうたわれた。47年に独立プロ〈サンタナ・ピクチャーズ〉を設立し,当時新進気鋭の監督ニコラス・レイ(《暗黒への転落》1949),リチャード・ブルックス(《デッドライン――USA》1952)を育てる。…

【ホークス】より

… 喜劇《無花果の葉》(1926),《赤ちゃん教育》(1938),ギャング映画《暗黒街の顔役》(1932),航空映画《暁の偵察》(1930),《コンドル》(1939),戦争映画《今日限りの命》(1933),《ヨーク軍曹》(1941),ハードボイルド映画《三つ数えろ》(1946),西部劇《赤い河》(1948),《リオ・ブラボー》(1959),猛獣狩りの冒険映画《ハタリ!》(1962)等々,その作品は多彩なジャンルにわたるが,奇をてらわずにカメラを駆使する熟達のストーリー・テラーとして定評がある。また〈男性アクション映画〉の巨匠といわれながら,《コンドル》ではリタ・ヘイワース,《脱出》(1944)ではローレン・バコール,《ピラミッド》(1955)ではジョーン・コリンズ,《リオ・ブラボー》ではアンジー・ディキンソンをスターにした〈女優づくりの名匠〉でもある。不遇だったころの作家ウィリアム・フォークナーをハリウッドに脚本家として招きいれ,《栄光への道》(1936),《脱出》《三つ数えろ》《ピラミッド》の脚本を書かせたことでも知られる(フォークナーはそのほかにも脚本を書いているが,その名まえがクレジットされているのは,ホークスの4作品だけである)。…

※「バコール,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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