バラフ(読み)ばらふ

事典 日本の大学ブランド商品 「バラフ」の解説

バラフ

[食品]
佐賀大学佐賀県佐賀市)の大学ブランド。
南アフリカ原産のアイスプラントを改良してつくられた新しい野菜農学部熱帯作物改良学研究室ではアイスプラントの持つ塩化ナトリウムを吸い上げる特性に着目土壌改良に役立てる研究がすすめられてきた。その過程でアイスプラントに近似した野菜が発見され、2001(平成13)年、国内栽培と食用化の取り組みを開始。2006(平成18)年11月に初出荷された。茎や葉に宝石の粒のように光るキラキラした細胞がついていることから、スワヒリ語水晶・氷を意味する「バラフ」の名がつけられた。バラフには抗酸化作用のあるβカロテンリンゴ酸クエン酸パントテン酸が含まれており、老化防止や疲労回復、生活習慣病予防の効果が期待される。また、ミネラルも豊富に含み、なかでも体内の塩分調整に役立つカリウムが多いことも大きな特徴である。栽培は佐賀大学発ベンチャー企業である株式会社農研堂(神埼市)と契約農家が手がけ、農学部で開発された技術により品質の安定をはかり、安全性にも配慮している。現在では、バラフを用いたスイーツも開発されている。バラフは、株式会社農研堂取り扱い。なお、バラフに関する商標は、国立大学法人佐賀大学を権利者として、2007(平成19)年6月に取得済(第5058041号・第5058042号)。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「バラフ」の解説

バラフ

佐賀県で生産される葉物野菜。南アフリカ原産の多肉植物、アイスプラントのブランド名のひとつ。1999年、佐賀大学農学部が塩害対策の研究のため栽培実験を行ったことが、当地への導入のきっかけ。その後、地域特産野菜化にむけた研究で栽培技術を確立し、2007年にベンチャー企業「農研堂」を設立。「バラフ」の名で野菜および加工品の流通が始まった。「バラフ」はスワヒリ語で「水晶」を意味する。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android