精選版 日本国語大辞典 「春日」の意味・読み・例文・類語
かすが【春日】
はる‐ひ【春日】
しゅん‐じつ【春日】
かすが【春日】
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福岡県西部の市。1972年市制。人口10万6780(2010)。福岡市の南に接し,低い丘陵と洪積台地が広がり,白水(しろうず)池など多数の溜池が散在する。弥生銀座といわれるほど遺跡が多く,第2次世界大戦前は純農村であった。戦時中に東部の鹿児島本線雑餉隈(ざつしよのくま)駅(現,南福岡駅)付近に大軍需工場がつくられ,戦後その跡地を中心に広大な米軍キャンプ,さらに警察予備隊第4管区総監部(現,陸上自衛隊第4師団司令部)などが設けられて都市化が始まった。1950年代からは福岡市の中心から西鉄で約15分の便利さのため郊外住宅地として急激に発展し,現在は福岡市南部市街地と連続する住宅街を形成している。72年に返還された米軍キャンプ跡は九州大学筑紫キャンパスなどに利用されている。須玖(すぐ)遺跡出土の銅矛鎔笵(どうぼこようはん)(重要文化財)を蔵する熊野神社,むこおこし(県無形文化財の婿いじめ儀礼)で知られる春日神社,出土品収蔵庫などがある。
執筆者:土井 仙吉
現在の奈良市の春日大社から白毫寺(びやくごうじ)付近の歴史地名。古代において大和国添上郡春日郷の地名があり,また条里制の里名にも春日里,上春日里の呼称がみえる。このあたり一帯は,より古くは春日県(あがた)が置かれ,大和朝廷の支配が早くから及んだ地域であった。《日本書紀》によれば,開化天皇の春日率川(いさがわ)宮が置かれたと伝える。なお,大和北部の豪族としては和珥(わに)(丸邇)氏があったが,その一族でこの地に蟠踞していたものは春日氏を名のった。奈良時代には,春日村,春日野などの呼称がみえ,皇族・貴族の別荘が営まれていた。元明天皇のときには春日離宮があり,聖武天皇の別荘は後に東大寺に春日荘として施入された。この春日荘という荘園は古代末まで存続したようである。なお,春日山,御蓋(みかさ)山では古来地主神が祭られていたが,奈良時代後期には藤原氏の氏神として春日社が勧請され,現在の春日大社となった。
執筆者:櫛木 謙周
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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