バレエ・リュッス(読み)バレエリュッス

百科事典マイペディア 「バレエ・リュッス」の意味・わかりやすい解説

バレエ・リュッス

ディアギレフが主宰したバレエ団。ロシア・バレエ団ともいう。ニジンスキーをはじめとするペテルブルグマリインスキー劇場のすぐれたダンサーたちを結集し,1909年パリのシャトレ座で旗揚げ公演。《薔薇の精》《ペトルーシカ》《春の祭典》などモダン・バレエの傑作を数多く生み出した。フォーキンマシンバランチンなどの有能な振付家,ストラビンスキーらの新進作曲家,L.バクスト〔1866-1924〕,ピカソルオーなどの一流の画家が参加,音楽,美術,舞踊が一体となった総合芸術としてのバレエを具現化,当時の芸術界に大きな衝撃を与えた。現在もなおその影響は大きく,バレエ界の名だたる人材にはこのバレエ団の流れをくむ人びとが多い。1929年ディアギレフは保養先のベニスで亡くなり,その死とともに解散。→火の鳥ルビンシテインバレエ・リュッス・ド・モンテ・カルロ
→関連項目アール・デコアンセルメオーリックカルサビナ三角帽子スペシフツェワダニロワチェケッティド・バロアドビュッシードーリンニジンスカパブロワプーランクプロコフィエフマルコーワモントゥーラリオーノフリファールレ・シルフィード

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