バンパー(読み)ばんぱー(英語表記)bumper

翻訳|bumper

精選版 日本国語大辞典 「バンパー」の意味・読み・例文・類語

バンパー

〘名〙 (bumper) 自動車などにとりつけた金属ゴムなどの緩衝装置
弔花(1935)〈豊田三郎〉「男の体が、バンバアにはねられて、たかだかと窓をかすめて飛びあがった」

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デジタル大辞泉 「バンパー」の意味・読み・例文・類語

バンパー(bumper)

自動車などの緩衝装置。車体前後に付ける保護レールや、車台・車軸間に入れるゴムなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンパー」の意味・わかりやすい解説

バンパー
ばんぱー
bumper

自動車の前後端、あるいは両側面に備え、衝突時に車体、乗員、積み荷を保護し、相手に与える損傷を小さくするための緩衝器のこと。ただし、日本の「道路運送車両の保安基準」(昭和26年運輸省令)では、緩衝装置はサスペンションをさすので、混同しないよう注意が必要である。日本の「道路運送車両の保安基準」は、普通トラックの両側面は歩行者が後輪に巻き込まれるおそれの少ない構造でなければならないし、後面は他の自動車が追突した場合に、追突した自動車の車台前部に突入するおそれのないものであること、と要求している。すなわち大型トラックのサイドバンパーと後部バンパーを要求しているだけで、乗用車、小型商用車、バスなどにはバンパーを要求していない。しかし、安全上重要な部分なので、各車とも備えており、とくに乗用車にあっては、最大の輸出先であるアメリカの安全規準にあわせている車が少なくない。アメリカの現在のバンパー・スタンダードは、縦方向に時速2.5マイル(約4キロメートル/時)、コーナー方向に時速1.5マイル(約2.4キロメートル/時)で固定障壁に衝突させても、ボディー外板に損傷のないことを要求している。構造的には鉄板プレス製が主だが、最近では外面ウレタンで覆ったものや、一部合成ゴムクッションをつけたものも少なくない。またデザイン上、空気力学的なエアダム(ボディー下面へ流入する気流を抑制して浮き上がりを防ぐ)と一体化されたものも増えつつある。

[高島鎮雄]

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