バン・デル・メルシュ(英語表記)Van der Meersch, Maxence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バン・デル・メルシュ」の意味・わかりやすい解説

バン・デル・メルシュ
Van der Meersch, Maxence

[生]1907
[没]1951
フランスの小説家。ベルギー国境に近いルーベに生れ,フランドル舞台に,ディケンズやトルストイらの影響による人道主義的傾向の作品を書く。処女作砂丘の家』 La Maison dans la dune (1932) 以下,『神の烙印』L'Empreinte du Dieu (36,ゴンクール賞) ,『肉体と魂』 Corps et Âme (43) ,『貧しい娘』 La Fille pauvre (48) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バン・デル・メルシュ」の意味・わかりやすい解説

バン・デル・メルシュ
ばんでるめるしゅ
Maxence Van der Meersch
(1907―1951)

フランスの小説家。北仏ルーベーの生まれ。フランドルの田園風景背景に、工業都市労働者の生活をカトリシズム立場から描いた。1936年『神の烙印(らくいん)』l'Empreinte du dieuでゴンクール賞を受賞。そのほか『砂丘の家』(1932)、織物工場のストライキに材をとる『サイレンが止(や)む時』(1933)、『肉体と魂』(1943)など。

[遠山博雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android