日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
バーンスタイン(Leonard Bernstein)
ばーんすたいん
Leonard Bernstein
(1918―1990)
アメリカの指揮者、作曲家、ピアノ奏者。マサチューセッツ州ローレンスに生まれる。ハーバード大学で作曲をピストンに師事、のちにカーティス音楽院で指揮をライナー、ピアノをベンジェロバ、作曲をトンプソンに学ぶ。1943年ロジンスキーに認められ、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団のアシスタント指揮者になり、58~69年、同交響楽団の音楽監督を務める。数多くの客演指揮活動、演奏旅行、録音により20世紀後半の代表的指揮者としてアメリカ音楽界に君臨した。作曲家としてはミュージカル『ウェスト・サイド物語』(1957)がもっとも有名だが、ほかにユダヤ性を強く打ち出したミュージカル『キャンディード』(1956)や交響曲第三番「カディッシュ」(1961~63)などもよく演奏される。
[細川周平]
『バーンスタイン著、吉田秀和訳『音楽のよろこび』(1966・音楽之友社)』▽『岡野弁訳『バーンスタイン 音楽を語る』(1972・全音楽譜出版社)』▽『B・バーンスタイン著、須加葉子訳『バーンスタイン――その音楽と家族』(1986・新潮社)』▽『P・グランデヴィッツ著、武石みどり訳『レナード・バーンスタイン――無限の可能性』(1986・音楽之友社)』