バーンズ・コレクション(読み)バーンズコレクション

百科事典マイペディア 「バーンズ・コレクション」の意味・わかりやすい解説

バーンズ・コレクション

米国の実業家バーンズA.C.Barnsが1922年フィラデルフィアに教育機関として設立した財団コレクション。バーンズは純粋な美術館としてではなく収集した美術作品を通して学ぶ機会を提供するためにギャラリーを設立したため,長らく一般公開はおろかカラー写真による複製も禁じていた。収集品は19世紀から20世紀にかけてのフランス美術を中心にアフリカ彫刻や米国の同時代の美術にまで及び,収蔵点数は2000点以上といわれる。時代や様式,素材には関係なく,作品相互の形態や精神性の関連性において展示コーナーを作る独特の展示法で知られる。主な収蔵品に,セザンヌ《カード遊びをする人たち》《大水浴》,マティス《生きる喜び》,スーラポーズをする女たち》などがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android