パライカストロ(英語表記)Palaikastro

改訂新版 世界大百科事典 「パライカストロ」の意味・わかりやすい解説

パライカストロ
Palaikastro

クレタ島東岸にあるミノス文明時代の遺跡。小さい湾をひかえた,初期ミノス時代から東方貿易によって興った町で,後期ミノス時代に最も栄え,20世紀になって組織的にその町並みが発掘された。町は数条の広い通りと多くの小路によってブロックに分けられ,道にそって家々が並んでいた。面積約5万m2。しかしこの遺跡は,第2次世界大戦でひどく破壊された。この町に近いペツォファの山頂からは,奉納の小土偶が多く発掘されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のパライカストロの言及

【形代】より

…憎悪の対象を厭魅(えんみ)し死に至らせる人形代であり,〈律〉の禁ずるところである。善用の人形代には大祓での天皇・百官使用の人形代がある。一撫一吻して罪穢・病気を人形代に移し河川に流しやり平常に回帰する目的をもつ。…

【罪】より

… 日本には古来,人間による悪行とともに穢(けが)れや禍(わざわい)などをも含めた神道的な罪の観念があった。すなわち農耕を妨害して神祭りを冒瀆する天津罪(あまつつみ)や社会秩序を破壊する国津罪(くにつつみ)は前者の悪行に属するが(天津罪・国津罪),同時に死や病気,けがや出産の穢れ,天変地異など人間生活を脅かすものも罪であるとし,それらを除去して正常な状態にひきもどすためいろいろな祓(はらい)や禊(みそぎ)が必要であるとされた。日本の場合,罪は祓や禊によって容易に除去されるという意識が強く働き,先の浄土教的な罪業意識は深くは浸透しなかったといえよう。…

【罰】より

…その代表的なものが唐の律であるが,この考え方の基調は大化改新以後の日本にも導入された。 日本では,古く〈つみ〉を犯した者は〈はらい()〉によって〈けがれ〉を浄(きよ)めなければならないと考えられた。〈はらい〉の方法には水浴や,爪髪を切り捨てることのほかに,臼や太刀などを神前に供えて神の怒りを和らげその赦しをこう方法などがあった。…

※「パライカストロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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