パライバドスル川(読み)パライバドスルがわ(英語表記)Rio Paraíba do Sul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パライバドスル川」の意味・わかりやすい解説

パライバドスル川
パライバドスルがわ
Rio Paraíba do Sul

ブラジル南東部を流れる川。ブラジル高原の南東縁をなして大西洋岸沿いに連なるマル山脈の北西斜面に源を発するパライティンガ川とパライブナ川が,サンパウロの東約 100kmの地点で合流してパライバドスル川となり,西流してサンパウロの東約 60kmの地点まで達したのち,流れを大きく北東へ転じ,マル山脈とマンティケイラ山脈にはさまれた深い谷を流れる。リオデジャネイロ州北東部のサンフィデリスで滝をつくりながらブラジル高原の縁を流下,海岸平野を東流してカンポス下流で大西洋に注ぐ。全長約 1100km。ブラジルの社会・経済生活にとって古くから重要な川で,沿岸にはボルタレドンダをはじめとする大都市がいくつか立地する。下流部は航行可能。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android