パラティーノの丘(読み)パラティーノノオカ(英語表記)Monte Palatino

デジタル大辞泉 「パラティーノの丘」の意味・読み・例文・類語

パラティーノ‐の‐おか〔‐をか〕【パラティーノの丘】

Monte Palatinoイタリアの首都ローマにある丘。ローマの七丘の一で、古代ローマの政治経済商業中心地だったフォロロマーノの南に位置する。初代ローマ皇帝オクタビアヌス宮殿をはじめ、帝政期に皇帝や貴族の宮殿が数多く建造された。パラティヌスの丘。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラティーノの丘」の意味・わかりやすい解説

パラティーノの丘
ぱらてぃーののおか
Monte Palatino

イタリアの首都ローマにある七つの丘の一つ。古代ローマの政治・経済の中心地フォロ・ロマーノの南にあり、紀元前8世紀ごろの住居跡が残ることからローマ最古の地とされる。初代皇帝アウグストゥスが邸宅を設けたのを機に皇帝・貴族の宮殿が建てられるようになった。アウグストゥスのリウィアLiviaの家、アポロン神殿競技場などの遺跡がみられ、眺望もよいことからローマ観光の対象となっている。

[藤澤房俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android