パロール(英語表記)parole

翻訳|parole

デジタル大辞泉 「パロール」の意味・読み・例文・類語

パロール(〈フランス〉parole)

言語学者ソシュール用語。「げん」と訳される。社会制度としてのラングに依拠しながら、個々人が個々の場面で行使する言葉。→ランガージュラング

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精選版 日本国語大辞典 「パロール」の意味・読み・例文・類語

パロール

〘名〙 (parole) 制度化された体系としての言語であるラングに対し、特定の時、特定の場で個人が具体的に行なう言語の使用をいう。ソシュールによって命名された。→ラング

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パロール」の意味・わかりやすい解説

パロール
parole

ソシュールの用語。彼は複雑で混質的なランガージュ (言語活動) を,本質的,社会的,等質的,体系的なラングと,副次的,個人的,非等質的,遂行的なパロールに分けた。これは言語研究上,非常に大きな意味をもつが,必ずしも明確に説かれていない部分もあり,数々の論争を引起した。パロールについていえば,(1) 「個人的」という概念が,個人の発話とか,ラングの個人的使用といった,そのなかに社会習慣的特徴を含んだ意味での「個人的」なのか,社会に対立するばらばらな意味の「個人的」なのか,(2) これと関連して,単語はラングに属するが,はどちらに属すると考えているのか,(3) 「遂行的」という言葉はほぼ発話にあたる面をさしているようであるが,了解活動は含まれないのか,などの問題がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パロール」の意味・わかりやすい解説

パロール
ぱろーる
parole フランス語

ランガージュ/ラング/パロール

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