ヒッポメネス(英語表記)Hippomenēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒッポメネス」の意味・わかりやすい解説

ヒッポメネス
Hippomenēs

メラニオンともいう。ギリシア神話人物。メガレウスの息子アタランテと結婚する際,アフロディテから3個の黄金りんごを授けられ,これを次々に投げて快足のアタランテの注意をそらせ,競走に勝ってアタランテを妻とし,息子パルテノパイオスをもうけたが,アフロディテに対する忘恩のため,妻とともにライオンに変えられた。

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世界大百科事典(旧版)内のヒッポメネスの言及

【アタランテ】より

…ただしこの競走には,少し先に走り出した求婚者が,武装してそのあとを追う彼女に追いつかれたときには殺されるという条件が付されていたため,多くの若者が死を遂げた。しかし最後に彼女のいとこにあたるメラニオンMelaniōn(またはヒッポメネスHippomenēs)が,女神アフロディテから与えられた3個の黄金のリンゴをもって競走に臨み,追いつかれそうになると1個ずつリンゴを投げ,彼女がそれを拾う間に決勝点にかけこんだので,ついに彼女は彼の妻となった。のち2人はアフロディテの怒りにふれ,ライオンに変じられたという。…

※「ヒッポメネス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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