ヒボタン(緋牡丹)(読み)ヒボタン(英語表記)Gymnocalycium×rubra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒボタン(緋牡丹)」の意味・わかりやすい解説

ヒボタン(緋牡丹)
ヒボタン
Gymnocalycium×rubra

サボテン科ギムノカリキウム属の緋色サボテン一群。ボタンギョク (牡丹玉) G.mihanovichiiの実生から見出された緋赤色の個体をもとに作出された。園芸品種が多くあり,ズイウンマル (瑞雲丸) G.mihanovichiiやスイコウカン (翠晃冠) G.anisitsiiなども交配親になっている。扁平な球形で稜 (りょう) があるが,品種によって稜の数が異なる。体色も緋赤色のほかにピンクがある。花色はピンクまたは白色。葉緑体を欠くため光合成ができず,サンカクチュウ類 Hylocereus spp.など別属のサボテンに接木した状態で鉢植えが流通する。よく日に当て,春から秋の高温期は鉢土が乾いたら水を与える。冬期は水を控えて室内で5℃以上に保つとよい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android