ヒメオトギリ(姫弟切)(読み)ヒメオトギリ(英語表記)Hypericum japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒメオトギリ(姫弟切)」の意味・わかりやすい解説

ヒメオトギリ(姫弟切)
ヒメオトギリ
Hypericum japonicum

オトギリソウ科一年草または多年草で,アジアとオーストラリア熱帯から温帯に広い分布をもつ。日本では西日本の暖地野原山麓湿地に生える。茎は直立し高さ 15~50cmで,4稜があり無毛である。葉は対生し,基部は茎を抱く。長さ 1cm以下の楕円形で全縁,葉を透かして見ると透明な油点が散在する。花は6~8月に開き,小さく黄色い。萼片は緑色,多数あるおしべは3つの束をつくっている。コケオトギリに似ているが,本種では茎がしっかりしていて,葉の色が青みがかった緑色,花の下の包葉披針形であることなどで区別できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android