ヒューバーマン(読み)ひゅーばーまん(英語表記)Leo Huberman

精選版 日本国語大辞典 「ヒューバーマン」の意味・読み・例文・類語

ヒューバーマン

(Leo Huberman レオ━) アメリカジャーナリスト、労働運動家。進歩的雑誌「マンスリー‐レビュー」を主宰した。著に「アメリカ人民の歴史」など。(一九〇三‐六八

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒューバーマン」の意味・わかりやすい解説

ヒューバーマン
ひゅーばーまん
Leo Huberman
(1903―1968)

アメリカのジャーナリスト、労働運動家。ニュー・ジャージー州に生まれる。働きながらニューヨーク大学を卒業。小学校教師を勤めるかたわら『アメリカ人民の歴史』(1932)を執筆。ついでロンドンのスクール・オブ・エコノミクスに留学し、『資本主義経済の歩み』(1936)を著した。1938年から1年間コロンビア大学ニューカレッジ社会科学部長。ニューディール下の労働運動高揚期には労働新聞『PM』の編集者として活躍。第二次世界大戦中は全国海員組合教育宣伝部長として労働運動に専念した。1949年スウィージーと共同で「独立社会主義」を目ざす評論雑誌『マンスリー・レビュー』Monthly Review発刊、以降、非党的マルクス主義者として社会主義の啓蒙(けいもう)に献身した。1960年キューバを訪問、キューバ革命に共感して『キューバ』(スウィージーとの共著)を著した。その後も数回キューバを訪れ、カストロゲバラ親交を結んだ。1963年の中ソ論争では中国側を支持、ソ連に対する批判を強めていった。ほかのおもな著書に『社会主義入門』『キューバの社会主義』(スウィージーと共著)などがある。

[鈴木ケイ]

『小林良正・雪山慶正訳『アメリカ人民の歴史』上下『資本主義経済の歩み』上下(岩波新書)』『池上幹徳訳『キューバ』(岩波新書)』『柴田徳衛訳『キューバの社会主義』上下(岩波新書)』『小椋広勝訳『社会主義入門』(岩波新書)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒューバーマン」の意味・わかりやすい解説

ヒューバーマン
Huberman, Leo

[生]1903.10.17. ニュージャージーニューアーク
[没]1968.11.9. パリ
アメリカのマルクス主義経済学者。ジャーナリスト,労働運動家としても活躍。 1938~39年コロンビア大学ニューカレッジ社会科学部長。『PM』紙編集者を経て,42年全国海員組合教育宣伝部長,49~68年独立社会主義雑誌"Monthly Review"の編集者。主著『アメリカ人民の歴史』 We the People (1932) ,『資本主義経済の歩み』 Man's Worldly Goods (36) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

367日誕生日大事典 「ヒューバーマン」の解説

ヒューバーマン

生年月日:1903年10月17日
アメリカのマルクス主義経済学者
1968年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android