ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ヒラリウス[ポアティエ]
Hilarius(Hilary) of Poitiers
[没]367. ポアティエ
ラテン教父。聖人。教会博士。新プラトン主義から改宗。 353年頃生地の司教となり,正統派の先頭に立ってアリウス派と戦い,「西方のアタナシウス」と呼ばれた。 356~360年フリュギア流罪中にギリシア教父を研究,『三位一体論』 De trinitateと『教会会議について』 De synodisを著わし,東方と西方の思想的仲介の役を果した。賛美歌作者でもあり,『マタイによる福音書』の注解も行なった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報