ビオン[ボリュステネス](英語表記)Biōn of Borysthenes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ビオン[ボリュステネス]
Biōn of Borysthenes

前3世紀前半頃在世のボリュステネス出身の哲学者。当初奴隷であったが,のち解放されてアテネに出て,アカデメイアクセノクラテスリュケイオンテオフラストスに学んだ。のちにキュニコス派クラテスキュレネ派テオドロスの影響を受けたが,結局はどの派にも属さずソフィストのように報酬を受けながら各地を流浪した。特に彼のディアトリベと呼ばれた独特のはなやかな文体大衆に好まれ学説普及に貢献した。

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