ビリーザキッド(英語表記)Billy the Kid

翻訳|Billy the Kid

デジタル大辞泉 「ビリーザキッド」の意味・読み・例文・類語

ビリー‐ザ‐キッド(Billy the Kid)

[1859~1881]米国西部の無法者。本名ウィリアム=H=ボニー(William H. Bonney)。21人を殺し、21歳で射殺されたと伝えられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ビリーザキッド」の意味・わかりやすい解説

ビリー・ザ・キッド
Billy the Kid
生没年:1859-81

21年の生涯に21人の男を殺したといわれるアメリカ西部の無法者。本名ウィリアム・ボニーWilliam H.Bonney。ニューヨークで生まれたが,幼時,両親とともにカンザスに移り,父の死後,ニューメキシコに住んだ。13歳から15歳のころ,母をはずかしめようとした男を殺したのが,悪の道に入ったきっかけということになっている。やがてカウボーイになったが,1878年,〈リンカン郡戦争〉と呼ばれる牧場争いで,劣勢の味方を率いてすさまじい戦いぶりを示し,勇名をとどろかせた。しかしその後はアウトローとして生き,牛泥棒などをしていたらしい。いったん,保安官パット・ギャレットに降伏したが,看守を殺して逃げ,最後はパットに射殺された。

 伝説では義賊になっているが,明確な根拠はない。むしろ酷薄非情な若者だったと思われる。にもかかわらず,民謡ダイム・ノベル(10セント小説)や西部劇映画では,華麗なヒーローにされてきている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android