ビル風害(読み)ビルふうがい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビル風害」の意味・わかりやすい解説

ビル風害
ビルふうがい

超高層ビル周辺で発生する異常な強風。人が吹飛ばされたり,商店街の表戸が開けられないなどの被害が生じる。実態調査,風洞実験などの結果,ビルの周辺では,風速が 1.5倍から2倍に強まることが確かめられた。主として風がビルに当り,その一部がビルの側方を剥離風となって吹抜けて生じるとされる。そこで強風域は,風上に対して,ビルの左右の側方から風下区域に発生する。また,風向に対して,ビルが重なってある場合,前方のビルの後風と,後方のビルの前面逆風などが合して,ビルの谷間に強風が発生するとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android