ビンスワンガー病(読み)ビンスワンガーびょう(英語表記)Binswanger's disease

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビンスワンガー病」の意味・わかりやすい解説

ビンスワンガー病
ビンスワンガーびょう
Binswanger's disease

大脳皮質下白質の変性 (神経線維数が少なくなり,しばしば小さな梗塞こうそく〉を伴う) を示す痴呆 (ちほう) のこと。慢性の高血圧患者に見られ,進行性である。大脳皮質下白質には,大脳皮質や基底核視床といった大切な部位を連絡する神経線維が多数走っている。この部分損傷は,痴呆の出現に大きく関与していると考えられる。発見者 O.B.ビンスワンガーにちなんで命名された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android