翻訳|Pinocchio
コッローディの児童文学作品『ピノッキオの冒険』(1883)の主人公。1本の丸太ん棒から、指物師のジェッペットじいさんによってつくりだされた操り人形のピノッキオは、できあがるとともにいたずらを始め、さんざんいたずらを繰り返したあげく、フカの腹の中に閉じ込められているジェッペットじいさんを助け出して、母親がわりの空色の髪の仙女の手で、人間の子供に生まれ変わる。『ピノッキオの冒険』の背後には、民話などの民衆的伝統がある。「むかし、むかし、あるところに」で始まる語り口や、物語のなかにいくつかの民話のつくりかえとみられるものがあることのほか、そこには、イタリアに古くからある民衆笑劇、コメディア・デラルテ(仮面劇)と人形劇の伝統が生きている。ピノッキオはその道化役、ジェッペットじいさんは老人役をモデルにしたものである。
[安藤美紀夫]
『安藤美紀夫訳『ピノッキオのぼうけん』(1970・福音館書店)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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