ピーリー・レイス(英語表記)Pîrî Reis, Ahmet Muhiddin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピーリー・レイス」の意味・わかりやすい解説

ピーリー・レイス
Pîrî Reis, Ahmet Muhiddin

[生]? アゲリボル
[没]1554. カイロ
オスマン帝国の海軍提督。若い頃から叔父ケマル・レイスとともに船乗りとして地中海修業。 1500年モレアの海戦では司令官となり,レイスの称号が与えられた。その後アラビア海,ペルシア湾方面で数々の戦功をあげたが,晩年艦艇損失の罪を問われ刑死した。スレイマン1世に献上した『キターブ・バフリエ (海事の書) 』 Kitâb-ı Bahriyeは十五,六世紀の地中海に関する最良の地誌として有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ピーリー・レイス」の解説

ピーリー・レイス
Pīrī Reis

?~1554

オスマン海軍の提督。海洋学,天文学,語学に優れ,七つの海を紹介し,エーゲ海,地中海の詳細な海図を収めた『海洋の書』をスレイマン1世に献呈した。彼の世界地図新世界(新大陸)を記した現存する最古のものとして知られている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android