ファイユーム文化(読み)ファイユームぶんか(英語表記)Fayyūm culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファイユーム文化」の意味・わかりやすい解説

ファイユーム文化
ファイユームぶんか
Fayyūm culture

エジプト最古の新石器文化で,ファイユームA文化ともいう。カイロ南西 80kmにあるカールーン湖の北西斜面で,1924~28年に C.トムソンにより発見された。サイロと炉が発見されているだけで,住居や墓は不明である。小麦大麦亜麻を栽培し,豚,羊,やぎ,牛を飼育していた。石器には磨製,打製の斧,鏃,スクレーパー,槍などがあり,球形棍棒頭,骨製の銛や槍,土器としては赤色の粗製土器が多く使われた。 (→ファイユーム遺跡 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android