ファンデルワールス力(読み)ファンデルワールスりょく

精選版 日本国語大辞典 「ファンデルワールス力」の意味・読み・例文・類語

ファンデルワールス‐りょく【ファンデルワールス力】

〘名〙 分子と分子の間に働く弱い引力。この力のために分子性の結晶ができたり分子が液体になったりできる。遠方では相互距離の七乗に反比例する。一八七三年にファン=デル=ワールス発見

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デジタル大辞泉 「ファンデルワールス力」の意味・読み・例文・類語

ファンデルワールス‐りょく【ファンデルワールス力】

分子と分子との間に働く弱い引力。相互距離の7乗に反比例する。ファン=デル=ワールスが発見。

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化学辞典 第2版 「ファンデルワールス力」の解説

ファンデルワールス力
ファンデルワールスリョク
van der Waals force

分子間力一種であって,双極子-双極子相互作用,双極子-分極相互作用,F. London(ロンドン)の分散力結果生じるものをいい,ファンデルワールスの状態式a項の原因となる力と同じものである.これによって,不活性原子間にはたらく力,ベンゼンなどの分子結晶形成を説明することができる.[別用語参照]物理吸着

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法則の辞典 「ファンデルワールス力」の解説

ファンデルワールス力【van der Waals force】

「ロンドンの分散力」ということもある.単原子分子や,非分極性分子間の相互作用による引力.分子の変動する双極子モーメントによる他の分子に誘起される双極子モーメントとの相互作用の結果として起こる引力をいう.

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改訂新版 世界大百科事典 「ファンデルワールス力」の意味・わかりやすい解説

ファン・デル・ワールス力 (ファンデルワールスりょく)

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栄養・生化学辞典 「ファンデルワールス力」の解説

ファンデルワールス力

 →ファンデルワールス引力

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