フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)(読み)ふぃっつじぇらるど(英語表記)Ella Fitzgerald

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)
ふぃっつじぇらるど
Ella Fitzgerald
(1918―1996)

アメリカのジャズ歌手で、ジャズ・ボーカルの女王的存在。バージニア州生まれ。1934年ニューヨークの劇場におけるコンテストで優勝。まもなく名ドラマーであるチック・ウェッブ楽団に参加。38年に自作『ア・ティスケット・ア・タスケット』が大ヒットして人気スターになり、41年ソロ活動に入った。46年からノーマン・グランツのグループJATPの公演旅行に参加、53年(昭和28)初来日。52~71年までジャズ誌『ダウン・ビート』の人気投票で連続1位を続けた。250枚以上のアルバムに参加、グラミー賞12回など受賞多数。歌曲に対する的確な解釈、スウィング感、創造性、高度のテクニック、大きい個性をもち、人柄の出た明るい歌唱で50年以上も広く親しまれてきた。健康を害して93年に引退

青木 啓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android