フェオフィチン

化学辞典 第2版 「フェオフィチン」の解説

フェオフィチン
フェオフィチン
pheophytin

クロロフィルの中心にあるMg原子が脱離したもの.クロロフィルa(C55H72MgN4O5(893.49)),あるいはb(C55H70MgN4O6(907.47))を希酸で処理すると,配位していたMg原子が抜け落ちて2個のH原子と置き換わる.緑茶の製造過程でも,熱や乾燥により一部のクロロフィルがフェオフィチンにかわり茶褐色となるため,フェオフィチンへの変換率は品質管理に利用されている.藻類が死ぬとクロロフィルはフェオフィチンに変化するため,環境水中の藻類の生存比率の指標にもなる.[CAS 603-17-8:a][CAS 3147-18-0:b]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「フェオフィチン」の解説

フェオフィチン

 クロロフィルの分解物.酸で分解することにより,マグネシウムが遊離して生成する褐色の物質

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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