日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フェルナンデス(Ramon Fernandez)ふぇるなんですRamon Fernandez(1894―1944) フランスの作家、評論家。メキシコ公使の子としてパリに生まれる。1926年評論集『メッセージ』Messagesで注目され、32年には小説『賭(かけ)』Le Pariでフェミナ賞を受けた。政治的関心が強く、その立場は共産党から人民党(右翼)へと大きく揺れ、第二次世界大戦中は対独協力派であった。最晩年の『プルースト』『フランスの道程』(ともに1943)が重要。作家ドミニック・フェルナンデスの父である。[岩崎 力] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例