フランシスコ・デ・ボルハ(英語表記)Francisco de Borja

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フランシスコ・デ・ボルハ
Francisco de Borja

[生]1510.10.28. スペイン,ガンディア
[没]1572.9.30./1572.10.1. ローマ
第3代イエズス会総会長。本名 Francisco de Borja y Aragon, 4e duque de Gandīa。聖人(→聖者)。スペインの貴族の家に生まれ,宮廷に仕え,1539年カタルニャ総督,1543年ガンディア公位を継いだ。1546年妻に死別し,イエズス会入会を決意。1550年ローマでイグナチウス・デ・ロヨラと会って正式に入会が許された。1551年帰国して司祭。この公爵出家は全ヨーロッパの評判となった。1554年イエズス会スペイン管区総代理。1565年同会総会長。ヨーロッパ各地に新管区を開き,学院を建て,南北アメリカ大陸の布教を促進。1571年教皇の命でスペイン,ポルトガル,フランスを回って対トルコ同盟を強化。1624年列福,1671年列聖。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android