フランソア[サル](英語表記)François de Sales

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランソア[サル]」の意味・わかりやすい解説

フランソア[サル]
François de Sales

[生]1567.8.21. サボアサル
[没]1622.12.28. リヨン
フランスの貴族出身のカトリック聖職者。聖人教会博士。 1580~88年パリのクレルモン学院,その後パドバ大学で学び,91年法学博士。帰郷し法律家の道に入ったが,93年アヌシイ司祭。 94~98年シャフレで宣教師,99年ジュネーブ司教補佐,1602年同司教。この間カルバン派の勢力下にあったこれらの地方の改宗に努力し教会の改革を推進しつつみずから教区を回って人々にわかりやすい言葉で語りかけ,霊的指導者,説教者として成功を収めた。 10年シャンタルの女子訪問修道会創立を助けた。主著『信心生活の入門』 Introduction à la vie dévote (1609) ,『神愛論』 Traité de l'amour de Dieu (16) 。 1923年著作者の保護聖人とされた。祝日は1月 29日。

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