フリーフライヤ(英語表記)free flyer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリーフライヤ」の意味・わかりやすい解説

フリーフライヤ
free flyer

地球周回軌道に乗せられ,一定期間活動したのちにスペースシャトルなどによって地上に回収,再使用される無人の宇宙実験・観測機。日本では,1995年に宇宙開発事業団H-IIロケットで打ち上げスペースシャトルで回収する SFU (スペース・フライヤ・ユニット) 計画が文部科学省,経済産業省などにより進められた。高度 500kmの円軌道に投入され,赤外線望遠鏡イモリの宇宙生物学実験などを行なった (→宇宙実験・観測フリーフライヤ ) 。 SFUは八角柱形のトラスにユニットを取り付けるユニットボックス構成となっており,回収後は側面にはめ込んだモジュールを入れ替えて,再使用する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android