フロイト左派(読み)フロイトさは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロイト左派」の意味・わかりやすい解説

フロイト左派
フロイトさは

新フロイト派」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフロイト左派の言及

【新フロイト派】より

…1934年ころから第2次大戦後にかけて,アメリカ,ニューヨーク精神分析研究所のK.ホーナイを中心に興った,新しい精神分析学の一派。文化学派,フロイト左派と呼ばれることもある。従来の正統精神分析学が,生物学主義に立脚してリビドー仮説を重視したのに対して,この派の人たちは,人間をとりまく環境や文化的条件をより重視し,神経症の原因のみならず,精神分析的諸概念をも,比較文化論的,社会学的,人間関係論的見地から,批判的に検討し直した。…

【精神分析】より

… 第2は,K.ホーナイ,フロム,サリバン,フロム・ライヒマンF.Fromm‐Reichman(1890‐1957)ら,フロイトの性欲あるいは本能の第一義性を強調する生物学主義を批判し,社会的・文化的条件と諸個人の社会的性格の形成を重視して探求する方向である。彼らは,新フロイト派あるいはフロイト左派とよばれる。ホーナイもフロムも20年代のベルリンで研究し,マルクス主義の影響を受けたが,そこから社会学や人類学,社会心理学など社会諸科学とフロイト主義を結合する試みを行い,大きな影響をひろげた。…

※「フロイト左派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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