フローニンゲンガス田(読み)フローニンゲンガスでん(英語表記)Groningen

改訂新版 世界大百科事典 「フローニンゲンガス田」の意味・わかりやすい解説

フローニンゲン・ガス田 (フローニンゲンガスでん)
Groningen

オランダアムステルダムの北東約150km,北海に臨む沿岸部に位置するガス田。シュロヒテルンSlochteren・ガス田とも呼ばれる。1959年に発見されたこのガス田は,その後北西ヨーロッパから北海南部にわたる広大な地域における数多くのガス田の発見の端緒となった。埋蔵量は約2.8兆m3と推定され,世界第10位である。ガス層古生代二畳紀に属する良質の砂岩で,厚さは約110m。このガスは石炭紀石炭がガス化して集積したとするのがほぼ定説である。性状はメタン81.9%,エタン2.7%,プロパン0.38%,ブタン以上0.21%で,炭酸ガス0.8%,窒素14.0%を含む。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android