ブラザー工業[株](読み)ブラザーこうぎょう

百科事典マイペディア 「ブラザー工業[株]」の意味・わかりやすい解説

ブラザー工業[株]【ブラザーこうぎょう】

ミシン,編み機の大手メーカー。1908年安井兼吉がミシン修理・部品製造業の安井ミシン商会創業。1934年日本ミシン製造として設立。1954年に編み機,1961年にタイプライターの製造を開始し,経営を多角化。1962年現社名に変更。1980年代以降,ロサンゼルス五輪の公式スポンサーになるなど積極的な海外戦略を採用し,欧米・アジアでの現地生産も開始している。近年はFAX,プリンター等情報通信機器分野が拡大。本社名古屋,工場名古屋など。2011年資本金192億円,2011年3月期売上高5028億円。売上構成(%)は,通信・プリンティング68,家庭用ミシン6,工業用ミシン・工作機械13,通信カラオケ事業等11,その他3。輸出比率は77%。

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世界大百科事典(旧版)内のブラザー工業[株]の言及

【精密機械工業】より

…カメラは1903年に小西本店(現,コニカ)のカメラ工場,六桜社が国産の箱型カメラの製造を開始した。ミシンは32年安井ミシン兄弟会社(現,ブラザー工業)が家庭用ミシンの国産化に成功している。医用電子機器カメラ光学器械工業事務機械工業時計ミシン【黒田 満】。…

【ミシン】より

…1921年に小瀬与作,亀松茂,飛松謹一らによってパイン裁縫機械製作所(現,蛇の目ミシン工業)が創業され,小型ミシンの製造を開始し,29年には本縫いミシンを完成した。一方,1908年に外国ミシンの修理,部品製造を目的として安井兼吉により個人創業された安井ミシン商会(現,ブラザー工業)は,28年に麦わら帽子用環縫いミシンを製造,35年には国産機として初めてバック機能のついた家庭用ミシンを完成した。 これら国産ミシンは,品質その他の点でシンガーをはじめとする輸入品に及ばず,1935年の輸入7万5000台に対し,国産1万2000台であった。…

※「ブラザー工業[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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