ブラック・マンデー(英語表記)Black Monday

翻訳|Black Monday

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラック・マンデー」の意味・わかりやすい解説

ブラック・マンデー
Black Monday

暗黒の月曜日の意味。 1987年 10月 19日のニューヨーク株式市場の大暴落を指す言葉。この日,世界的な金利上昇懸念,インフレ懸念などを背景株価が大暴落し,ダウ平均で 508ドル,22.6%の下落となった。この影響で翌日の東京市場も株価が大暴落したが,幸いにしてニューヨーク連銀がただちに流動性供給を行うことなどを表明したため,これが世界経済全体の混乱につながることは避けられた。株価大暴落の原因については,経済の基礎的な条件の変化に加えてコンピュータによるプログラム売買が下落を加速したとされている。ブラック・マンデーという言葉は,大不況の引き金となった 1929年 10月 24日のニューヨーク市場の大暴落を「ブラック・サーズデー (暗黒の木曜日) 」と呼んだのにならったもの。

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