ブルガリア革命中央委員会(読み)ブルガリアかくめいちゅうおういいんかい(英語表記)Bǎlgarski revolyutsionen tsentralen komitet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ブルガリア革命中央委員会
ブルガリアかくめいちゅうおういいんかい
Bǎlgarski revolyutsionen tsentralen komitet

1870年代にオスマン帝国支配に対するブルガリア人民族解放闘争を指導した革命組織。 69年 V.レフスキ,L.カラベロフらによってブカレストで設立された。革命的民主主義者,自由主義者が参加。ロシアナロードニキの影響を強く受けた。ブルガリアおよび他のバルカン諸国をオスマン帝国の支配から革命的に,武器その他の手段によって解放することを目的とし,将来の国家形態については,特に定めず,さしあたり各地方の革命委員会のネットワーク化を目指した。 75年9月の蜂起に失敗,内部対立が表面化し,76年新組織誕生,四月蜂起を準備した。

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世界大百科事典(旧版)内のブルガリア革命中央委員会の言及

【四月蜂起】より

…こうした運動は,ブルガリア内での反政府活動が禁止されていたためにルーマニアで進められた。70年ブカレストに急進派によって組織されたブルガリア革命中央委員会は,75年のボスニア・ヘルツェゴビナ反乱に触発され,蜂起の準備を開始し,ブルガリア全土を四つの革命地区に分け,革命委員会網を敷いて民衆を組織した。76年4月20日に第4革命地区のコプリフシュティツァで勃発した蜂起は,農民,手工業者,商人,教師,聖職者などほとんどの階層が参加して短期間に広まった。…

※「ブルガリア革命中央委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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