ブルジョア憲法(読み)ブルジョアけんぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルジョア憲法」の意味・わかりやすい解説

ブルジョア憲法
ブルジョアけんぽう

憲法をその歴史的背景と内容に即して分類した場合の一つで,近代市民革命 (ブルジョア革命) を契機に成立した憲法およびその系譜に立つ憲法のこと。アメリカ合衆国憲法や 1791年のフランス憲法がその典型国民主権権力分立および自由権を中心とする人権保障 (なかでも財産権をはじめとする経済的自由権の保障が重要な意義をもつ) を中心的な構成原理とする。その後,19世紀末から 20世紀にかけての資本主義体制の矛盾の顕在化に直面して一定の福祉主義的な変容を受けるが,日本国憲法を含めていわゆる西側諸国の憲法は基本的にはこの系譜に立つ。 (→社会主義憲法 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android