ブルーナ(英語表記)Bruna, Dick

デジタル大辞泉 「ブルーナ」の意味・読み・例文・類語

ブルーナ(Dick Bruna)

[1927~2017]オランダデザイナー絵本作家。本名、ヘンドリック=マフダレヌス=ブルーナ。はじめミステリー小説などの装丁を手がけた。1955年に小さなウサギ主人公の絵本「ナインチェミッフィー)」を刊行。以降、シンプルな形と色彩を用いた絵本を多数制作し、世界的に有名になる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルーナ」の意味・わかりやすい解説

ブルーナ
Bruna, Dick

[生]1927.8.23. ユトレヒト
[没]2017.2.16. ユトレヒト
オランダのイラストレーター,作家。フルネーム Hendrikus Magdalenus Bruna。子供に人気のキャラクター「ナインチェ」(英語名ミッフィー Miffy)の生みの親。出版社を経営する父親から家業継承を期待されたが,出版よりもアートに興味を感じ,1948年にアムステルダムの国立美術アカデミーに入学。1951年には父親の経営する出版社に,本の表紙ポスターのデザイナーとして入社した。デビュー作『りんごちゃん』De Appel(1953)で独特の作風を発表。ミッフィーは 1955年,『ナインチェ』Nijntjeというタイトルの絵本で初登場した。シンプルな線で描かれたこの白ウサギの絵本は全 32作。50ヵ国以上の言語に翻訳されている。ほかに,さまざまな動物が主人公の子供向け絵本を,生涯に 124作発表した。2015年アムステルダム国立美術館で作品展が開催された。2016年マックス・ベルジュイス賞を受賞。ユトレヒトに子供美術館「ミッフィー・ミュージアム」がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android