ブルーリッジ級揚陸戦指揮艦(読み)ブルーリッジきゅうようりくせんしきかん(英語表記)Blue Ridge class amphibious command ships

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ブルーリッジ級揚陸戦指揮艦
ブルーリッジきゅうようりくせんしきかん
Blue Ridge class amphibious command ships

アメリカ海軍が揚陸作戦に際しての陸海空にわたる指揮管制・通信を行うために建造した艦艇。『ブルーリッジ』と『マウント・ホイットニー』の2隻がある。『ブルーリッジ』はその通信能力を買われ 1980年度からアメリカ第7艦隊の旗艦となっている。上甲板は艦橋以外は平坦で,広い甲板には各種アンテナとマストが設置されている。電子機器としては,戦術航空機航法装置 (タカン) ,海軍戦術データ・システム (NTDS) ,揚陸指揮情報システム (ACIS) ,海軍情報処理システム (NIPS) をはじめ,各種レーダ,衛星通信装置,ECM装置を備えている。乗員は 821人のほかに旗艦司令部要員 190人。『ブルーリッジ』は 1970年竣工,『マウント・ホイットニー』は 71年竣工。主要目は,基準排水量1万 6790t,全長 194m,最大速力 23kn,シースパロー発射機2,3インチ連装砲2,20mmバルカン機関砲2。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android