プラズモン(英語表記)plasmon

デジタル大辞泉 「プラズモン」の意味・読み・例文・類語

プラズモン(plasmon)

プラズマ中の電子集団運動による振動量子化した際、粒子として振る舞うもの。光を照射した金属表面の電子振動などに見られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のプラズモンの言及

【素励起】より

…構成粒子がフェルミ統計に従う場合は,2個のフェルミ粒子が関与している。例としては,荷電粒子系での電荷の密度の変化に伴うプラズモンplasmon,3Heのように電荷をもたない系での密度変化によるゼロ音波,半導体中などで見られる電子と正孔の束縛状態としての励起子などがある。なお,励起子の場合,その密度を高くした状況,すなわち,高密度励起子の系は,近似的にボース粒子の集団とみなせる。…

【プラズマ振動】より

…すなわちプラズマ振動のエネルギーは連続的でなく,hνP(hはプランク定数)ごとの塊に量子化される。この塊を一種の粒子のように考え,プラズモンplasmonと呼ぶ。高速電子線が金属膜を通過する際,プラズモンの発生が観測される。…

※「プラズモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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