プラナ療法(読み)プラナりょうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラナ療法」の意味・わかりやすい解説

プラナ療法
プラナりょうほう

プラナ (正しくはプラーナ) とは,ヨーガと同じくインドの言葉の音写語で,いくつかの意味を有するが,この場合は宇宙万有に活力を与えてくれる源を成すものとしている。中国のいわゆる「気」と類似したものといえる。日本では,1920年発行の山田信一講述『山田式整体術講義録』第1巻に既に紹介されている。この療法は,おそらく欧米から入ってきたものであろうが,インドにこのような療法が存在するのか否かは不明である。その内容は,呼吸法・振動および揺動法でプラナを体内に蓄え,患部に手を触れたり若干の距離をおくなどの方法でプラナを伝達し,他人および自分を治療するもの。中国の気功と大変よく似ている。野口整体の「活元運動」「愉気法」や,長生療法などにも取り入れられ,日本の治療家に対して無視できない影響力をもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android