プラハ歴史地区(読み)プラハれきしちく

世界遺産詳解 「プラハ歴史地区」の解説

プラハれきしちく【プラハ歴史地区】

1992年に登録されたチェコの世界遺産(文化遺産)。首都プラハ市街中心部、ヴルタヴァ(モルダウ)川の東岸に位置する旧市街から南の新市街にかけてと、西岸のフラチャニ地区、マラー・ストラナ(小地区)が歴史地区として世界遺産に登録されている。プラハの町の起源は、6世紀後半にスラブ人たちが建設した集落にさかのぼり、中世から近世にかけて中欧有数の都市として発展した。こうしたことから、丘の上に建つプラハ城と、城内にある王宮、聖ヴィート大聖堂、聖イジー聖堂、聖十字架教会、旧市街の広場周辺にある旧市庁舎、ティーンの聖母聖堂、ゴルツ=キンスキー宮殿、聖ニコラス教会(聖ミクラーシュ教会)、ヴルタヴァ川に架かるカレル橋など、中世から20世紀にかけてのロマネスクゴシックルネサンスバロックアールヌーボーなどさまざまな建築様式の建造物が多数残されている。◇英名はHistoric Centre of Prague

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android