ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プリニウス(小)」の意味・わかりやすい解説
プリニウス(小)
プリニウス[しょう]
Plinius Caecilius Secundus, Gaius
[没]113頃.ビチュニア
ローマの書簡作家。大プリニウスの甥で養子,タキツスの友,クインチリアヌスの弟子。弁護士として世に出て,一連の官職を歴任。最後はビチュニア総督をつとめた。トラヤヌス帝に対する頌徳演説1編のほか,現存するのは 120通あまりの手紙を集めた『書簡集』 Epistulae (10巻) で,79年のベズビオ火山の爆発の描写,彼自身の別荘の記述,キリスト教徒の扱いについて述べているトラヤヌス帝との往復書簡など,文化史的価値が高い。
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