プロトトロピー

デジタル大辞泉 「プロトトロピー」の意味・読み・例文・類語

プロトトロピー(prototropy)

陽子プロトン)の移動を仲介する物質(主として塩基)の存在下で、分子内を陽子が移動すると、共に二重結合位置が変化する異性化現象。ケトエノール互変異性などの例が知られる。

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化学辞典 第2版 「プロトトロピー」の解説

プロトトロピー
プロトトロピー
prototropy

分子内でプロトンが移動して起こる互変異性化をいう.例としては,

(1)ケト-エノール互変異性:

(2)ニトロソメチル基の水素移動:

-CH2-NO -CH=N-OH

(3)二重結合の移動:

-CH2-CH=CH- -CH=CH-CH2-

などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロトトロピー」の意味・わかりやすい解説

プロトトロピー
prototropy

プロトン移動ともいう。分子内で動きやすい水素原子がプロトンとして移動すること。その結果分子内において水素原子の位置だけでなく電子配置も変化する。

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